「Mariettaの渋谷」って、何そのタイトル。
渋谷って言えば、東京のあのカオスな街しか思い浮かばないんだけど、ここはジョージア州の片田舎。
渋谷の皮をかぶった何か。
いや、渋谷さんが開いたラーメン屋って可能性もあるけど、そんなこと誰も説明してくれない。
看板に書いてあるだけ。情報ゼロ。客に想像させるスタイル、嫌いじゃないけど不親切。

店に入ると、流れているのは平成の残り香みたいな曲。
「ぼくたちは〜♪生きるほどに♬」って、犬夜叉かよ。

平成13年の曲。オジサン、当時14歳。中学生。
あの頃は、ラーメンよりも部活と恋愛に必死だった。
今は、ラーメンに必死。人生って残酷。

注文はタッチパネル。令和の暴力。
懐かしさを演出しておいて、注文だけは未来。
ギャップ萌えってやつ?いや、ただの違和感。

頼んだのは「Shibuya Ultimate Ramen」と唐揚げ。
Ultimateって言う割に、麺は普通のちぢれ麺。
アメリカだからって、麺に個性を求めちゃいけないのか?
いや、求めたい。
スープは美味しい。
そこは認める。
でも、$16って何?ラーメン一杯で2400円。
宇都宮なら、学生が泣いて逃げる値段。

そして、最大の問題。すすれるのか、すすれないのか。
アメリカ人は「すする=行儀悪い」らしいけど、ラーメンはすすってこそ。音を立ててこそ。麺とスープを同時に絡めてという意味もあるが、その魂をも吸い込む儀式とも言える。
そしてそれが店長に対する敬意でもある。

郷に入りては郷に従えって言うけど、ラーメンに関しては郷に従いたくない。
だから、こっそりすすった。ばれないように。

蓮華なんて使わない。使えない。使いたくない。
息子のターボはうどん食べて「おいしい」って言ってた。
ラーメン屋なのに、うどんも牛丼もカツカレーもある。
定食屋かよ。ジャンル迷子。でも、その迷子感が懐かしい。
昭和の食堂みたいな空気。

なのに、注文はタッチパネル。やっぱり違和感。