娘が「ラプンツェルの塔の公園に行きたい」と言った瞬間、親としての知性が試される。
どこだよそれ。
Googleマップに“魔法の塔”なんて載ってない。
数秒の沈黙ののち、ようやく脳内の検索エンジンが「Skip Wells Park」にヒットした。
なるほど、黄色いすべり台が金髪に見えるらしい。子どもの想像力ってすごいね、って言いたいところだけど、親の脳みそはすでに疲弊してる。

赤い柱は石造りの塔の支柱、階段は冒険の始まり、木々は秘密の庭…と、勝手に脳内でディズニー化していたら、現地に着いた瞬間、娘は別の遊具に一直線。
ラプンツェル?誰それ?って感じで、今度は「海賊船だ!」と叫び出す。
さっきまで囚われの姫だったのに、もう略奪者に転職。転職早すぎ。

「パパ回して!」と命令口調で言われ、「ヨーホー」と歌わされる。右行って→面舵いっぱい、左行って→取舵いっぱい。唯一知ってる船乗り用語を叫びながら、親はただの操縦係。
多分頭の中はこんな感じ↓

しかもこの海賊たち、他人に迷惑をかけないらしい。えらいね。
でも、そうするとこの海賊たちは他人に迷惑をかけないでどうやって稼いでるんだ?って話。
さらに深掘りすると、彼女たちは「機械でお金を作ってる」らしい。
なるほど、通貨偽造。
娘よ、それはファンタジーじゃなくて犯罪だ。でも、筋が通っていると感じさせる強い力がある。
結論:Skip Wells Parkは、魔法の塔と海賊船が同居する、子どもの妄想と親の疲労が交差する場所だった。次回は、せめて「公園に行きたい」って言ってくれ。塔とか船とか、もう脳がついていけない。







